開業から3年が経過しました。
不動産業の開始は半年遅れとなりましたので、2年半営業してきました。
天草の不動産事情に触れてきた3年間!
その中で大切にしたい経営姿勢がハッキリとしてきました。
今日はそれを書いてみたいと思います。
自分が売っているものは何だろう?
「天草の仕事と暮らしをデザインする不動産」
そう考えています。
これは当初から想いは変わっていません!
社名「株式会社ワーク・ライフ・デザイン」に込められた想いでもあります。
売りたいものを売るために必要なこと…
3年間ずっと考え続けてきました。
今の時点で最も大切にしていることは「信頼」‼
信頼には2種類あります。
「自分が得る信頼」と「自分が相手に期待する信頼」です。
このバランスを考えていくと、3つの経営リスクに注意しています。
①時間(労力)②資金(収支、資産、負債)③人的リスク
一人で営業しているため、何でも対応できるわけではありません。
一方で、信頼を得るためには丁寧にきめ細かな対応も求められます。時間が掛かるのです!
だからこそ、「やること」と「やらないこと」は明確にしています。
例えば、仲介を中心に営業し、管理業は行わないこと!
そうやって時間を明確にしていきました。
そうすると、最初の資金が目減りする中で、売り上げに繋がらない日々を送ることになります。
最初のチャンスまで1年間は無駄足を経験しながら、いろいろと勉強したと思っています。
特にいろんな方との接し方を考慮しながらお話しするようになりました。
不動産にはいろんな方が関わります。
所有者(オーナー)、そのご家族、建設業者、工務店、住宅メーカー、設計事務所、士業の先生方、購入希望者、など…。本当に様々で、その立場や一人ひとりの考え方、価値観を考慮し、その上で自分の立場を理解してお話ししていきました。あくまでも顧客ファーストを心掛けつつ、売り手と買い手のバランスを気遣って条件交渉を行っております。
顧客との信頼関係と共に、関連業者様との信頼関係も大切になります。
WIN-WINの関係を築いていけるようにと考えています。
そんな風に営業していたところ、想定していたものとは違ってきました。
当初は空き家問題という切り口を想定していました。
ところが、空き家は老朽化や生活導線の変化などで売りにくい物件となり、内覧しても契約しないの連続です。
天草だと駐車場スペースが必須なのですが、昔の建物は車所有を想定していないものもあります。
今建てると良質な生活環境を実現できるのに、中古戸建てだと大規模リフォームが必要になってしまいます。
結局のところ、自分たちにとって快適環境は新築の方が良い訳です。
私のところにも土地探しのニーズが多く寄せられます。
また、売却希望についても空き地を売ってほしいという相談が徐々に多くなっていきました!
これは相続問題が関わっています。
天草から離れて久しい方…。
中には天草には住んだことがない方もいらっしゃいます。
血縁があるだけで天草に住んでいない、または住んだこともない方が相続しているのです。
今年4月からは相続登記が義務化されました。
大きな社会的反響を呼んでいて、その影響は天草の不動産にも間違いなくあるのです。
それだけ人口減少が進んだ地域で、負の不動産を手放す動きが多く寄せられています。
まさに“負”動産です。。。
先日、人生戦略会議が『消滅可能性都市』を発表しました。
天草市もその一つです(※上天草市と苓北町もですね)。
住んでいる私からすると非常に衝撃的です!
不動産業者としても衝撃を受けています。
私は、不動産を買うなら、資産価値が下がりづらい物件を買えば良いと思っています。
マイホームを建てる場合でも、最終的に売ることを想定しておくことが肝要です。
子どもの代になった時に、「いらない!」と言われてしまうことがあるからです。
要らないものは売れるならば売ると良いですよね。
だからこそ将来的に売れる物件を買うことがおススメです!
※売れる物件についてはまた書きたいと思います。
天草の不動産の価値を保つために必要なことを考え始めています。
物価高騰や2025年現役世代の大量引退(団塊の世代75歳)で不動産の需給バランスは崩れます。
特に天草のような小規模自治体では尚更です。
これから益々少子高齢化が進みます。
不動産の資産性を高めること、少子化への歯止め、空き家・空き地の活用アイデアなど考えています!不動産は活用できるからこそ価値が上がります!
これからも考えながら営業していきたいと思っております。