2025年04月16日
土地分割プランとオーダーメイド不動産の合わせ技‼
売買事例No.7
天草市佐伊津町 土地
この売買事例は、土地の取引となります。
元々、この土地を売りたいとのご相談から始まりました。売りに出して暫くすると、同じ時期に2件お問い合わせがありました。
1つ目のお問い合わせは、ご近所の方からでした。
住宅等を建てる計画はありませんでしたが、駐車場にしたり、家庭菜園にするなどの活用をお考えでした。それ以上に、知らない人が入って来られることで人間関係が煩わしくなることを最も懸念されていました。一方で、価格にはご不満でしたので、交渉してほしいとのご要望がありました。
売主様は、価格を下げる気がない方でした。
交渉は暗礁に乗り上げるかも…と危惧していた時に、もう一つのお問い合わせがありました。
今度は若いご夫婦から新築用地をお探しだとのご相談でした。よくお話をお聴きしていくと、実は売地のすぐ隣で、角地となる土地がより買いたいお気持ちでした。一方で、角地もやや面積が狭いため、そこだけ買うと思っていたような新築計画にはならないとお悩みでした。
そこで買い手の方々へのご提案を行いました。
まず、新築の若いご夫婦へ。
角地の土地は今売っている方と所有者が別ですが、所有者にご連絡して直接交渉してみることにしました。
実は、その角地の所有者が売却しようと動いている情報をすでにキャッチしておりました。どうして知って居たのかと言うと、某土地家屋調査士より境界確定測量を実施するために隣接地(つまり弊社で仲介している土地)の所有者と連絡を取りたい旨のお電話をいただいておりました。その時に事情をお伺いしておりました。更に幸運なことに私の親戚筋の方が土地所有者であることを偶然知ったのです。この辺りは、天草在住業者であれば、地縁人縁の繋がりで、意外とよくあるお話です。これを弊社ではオーダーメイド不動産と呼んでいます。
そして、同時にもう一つのご提案をします。
「今、仲介している土地を分割(分筆)して、先にお問い合わせいただいた方と分けてご購入されませんか?」
そのようにご提案したのです。
新築については、70坪確保したいとの申し出です。隣接地全部だと100~110坪となり面積が大きすぎます。
であれば、必要な面積を確保できれば良い訳です。若いご夫婦は、すぐに了承されました。あとは、ご近所の購入希望者と売主様との交渉となります。
次に交渉したのは、ご近所の購入希望者です。
ご近所様が一番心配しているのは、「煩わしい人間関係」です。
その心配を解消するためには、新築されるご夫婦と一度お会いしていただくようご提案しました。思った通り安心され、あとは価格に問題です。価格については、分割(分筆)により面積が小さくなった分、価格は抑えられます。その土地に煩わしい人が来なければ良いので、このご提案も受け入れていただくことができました。
最後に売主様との交渉です。
角地の価格提示が安かったこともあり、やや価格を下げつつ、分筆費用が掛かることも交渉のネックとなりました。ただ、最終的には、折角の機会と考えて妥結しました。実は、一つ条件が課されました。元々隣接する2筆の売却希望だったのですが、その内の1筆を分筆するご提案でした。つまり、1筆はまた継続して売却活動を行っていきます。残った1筆については、販売価格をやや上げてほしいとの条件でした。その条件を受け入れたことで話が一気に前に進みました。
実は、残った土地についても、先日取引が完了しました。
その件のご報告もまた改めて行いますね!
こうやって、それぞれの希望に合わせたご提案を行うことができ、取引が成立したのです。
売主様、買主様のご規模に寄り添うことで、良い取引に繋げていけると考えています。そのためにもそれぞれの立場のご要望に目を向けて、これからもご対応していく所存です。